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脳内ちゃいな汁
「 老紅木月琴の欠陥 」
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 月琴は琴軸が4つあるのに、4弦使わないという不合理な楽器です。無駄さかげんが中国的とか、それはいいのですが、4本弦の入手を依頼された時の話です。

 市内の楽器店を回って探したけど、だいたい置いてあるのは京劇月琴で使う1〜3弦。第4弦は結局見つからなかったので解放広場の楽器店に取り寄せを依頼しました。そこで見たのが、珍しく質の良い老紅木月琴です。だいたいどこの楽器店でも店頭に置いているのは安物なので驚いた訳ですが、現状では弦が入手できない。弦が無ければ買ってもしょうがないので、その場では弦が無事入手できたら買うよ、と言っておきました。いじり倒していたけど、張ってある弦は内側の2本、第2・3弦、そのうち外(第2弦)は琴軸がゆるくて、しっかり音高が定まらない。まあそれはチョークでも塗れば問題ないので内弦のみで遊んでみましたが、音階は問題無いみたい。
 取り寄せを頼んだからといって必ず入手できるとは限らないのが、まあ中国の常識。んで確認と催促に通って言われた、依頼した弦の到着予定日には、やっぱり弦は入手できていなかったのです。この時の言い訳は近所の楽器メーカーに頼んだけど、届いたのが3弦だけだったようで、今度は北京のメーカーに頼んだって話。
 で、先の老紅木月琴なんですが、弦がいつ届くかわからない状況で、このまま店頭に置いておいたら、無事弦が入手できた頃までに店内で破壊される可能性ある訳で、、、 しょうがないから、弦は揃ってないけど、さっさとお金を払って自宅で保護する事に。
 帰ってから調弦して品を確認していると、どうも外弦(第2弦)の品1個が高さ的に心持ち低いみたい。押さえると半音上の品に弦が触れてビビリ音がする。また、弦を第1弦に張り直してチェックしてみると、こちらでも同じ現象が出る品がある。こりゃ文句を言いに楽器店へ行かなきゃいけない。

 次の日、件の月琴を持って楽器店へ行きました。中国人は一度お金を払ったら極度に返品・返金を嫌がるので、半ば喧嘩覚悟です。
 店では琵琶のL経理が一緒になって飯食っていまして、食い終わるのを待って月琴を見てもらいました。ふたりで月琴をチェックしている間、店の人は皆こっちは無視するのな。おまえらが売った楽器なんだから責任持てよ、とか思うが言ってもしょうがないので、L経理と「ココ、この品。ダメでしょ?」「ダメだね」で、すぐに欠陥の状態を理解してもらえました。L経理は欠陥の品をねじり取ろうとしましたが外れず、弦が揃った時に改めて全部の品をチェックして修理してくれる約束をしてくれました。新品で買っても修理なのね。でも、正常に使えるようになるなら問題はないという事で了解。
 もしL経理がいなければ、愚痴り合いになっていただろうし、解決策まで引き出せたかは自信ない。中国人は責任転嫁は一生懸命やるけど、ならどうやって解決するかって所までは思考できない。だいたいの場合、言い争う事自体無駄だと悟った日本人が妥協する。だから、本来中国人との約束は、事が完遂するまで冗談の一種だと認識していた方がいい。金を出すのは最後の最後、もう二度と顔を合わせなくてもいい状態に決着した時にするべきなんだけどね。

 教訓として、楽器の試奏は弦を全て張ってするべきだね。
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